Yrakka

(東京・中目黒)

 

男性からも女性からも好かれる ラグジュアリーな香り。
そして、安心感のある オーガニックオイルが魅力です。

 


吉居あゆみ

7月15日生まれ。大阪府出身。ル・トーア東亜美容専門学校卒業後、東京・青山にあるSide-Burnに入社。2014年5月、Yrakkaをオープン。

加倉井 聡

3月5日生まれ。茨城県出身。住田美容専門学校卒業後、Side-Burnに入社。6年勤務後、フリーでサロンワークを行なっていた。2014年5月、Yrakkaをオープン。

Salon Data/・店名:Yrakka ・所在地:東京都目黒区青葉台 ・スタッフ数:4名 ・坪数:25坪 ・セット面:6面 ・シャンプー台:3台
長く続くブランドにしたい。
そして、お客様とともに年を 重ねていく美容室でありたい。

ロゴを用いたトートーバッグ

東京・中目黒と言えば、目黒川沿いの桜が有名。毎年多くの桜見物客で賑わっている。立地的にも都心に近くて便利なことから、住みたい街として人気が高い。中でも、ミュージシャンやクリエイターの人たちが好んで住んでいることでも知られている。
そんな東京のおしゃれエリア・中目黒の一角に、美容室「Yrakka(イラッカ)」はある。もともと青山のSide-Burnで長年勤務していた吉居あゆみさんと加倉井 聡さんが、2014年5月にオープンしたお店。山手通りから1本入った路地にあり、隠れ家的な存在感で、おしゃれ感度の高いお客様に支持を集めている。ところで、Yrakkaという店名は、どういう意味なのだろう?
「イラッカというのは造語です。屋根の頂上という意味の「甍(イラカ)」と、石川啄木の小説にも出てくる、喜び楽しむという意味の「怡楽(イラク)」をドッキングさせて、あとは音の響きで考えました。聞いたことのない言葉なのに言いやすさもあって、ポップな感じがしたので、イラッカと命名しました。それが店名の由来です」と吉居さんが語ってくれた。だから、ロゴに三角形の屋根のような線が描かれているのだ。聞けば、デザイナーに三角形をイメージしてデザインしてほしいと頼んだと言う。
「私たち自身も輝けて、お客様を生涯担当していきたいと思っているので、そういう意味も込めて、このロゴをデザインしてもらいました」と吉居さんが語ると、さらに補足するように、
「長く続くブランドにしたいと思っています。生涯顧客というところを目指して、美容師自身もお客様とともに年を重ねられるような美容室にしていきたいと思っています」と加倉井さんが語った。オープンして3年。慣れ親しんだ場所をはなれ、新天地中目黒でお店を出すことは大変なこともたくさんあるだろう。しかし彼らの夢にあふれる思いを感じた。実際、二人とも自分の思いを語る時の表情がキラキラしていた。

 

東京・中目黒は、本質を大切に する人たちが好む場所

5種類のシャンプーのメニュー表

「トレンドを意識した消費されるヘアスタイルではなく、ずっとお客様に寄り添ってデザインしていけたらいいなと思っています。長年担当させていただいているお客様も来てくださるし、中目黒でサロンをオープンしてから通ってくださるお客様も増えてきました。中目黒に出店してよかったなと思うのは、本質を大切にする方たちが多い場所だからです」と吉居さんが語る通り、今の流行りを追っかけているイメージは中目黒にはない。店内を見渡すと、コンクリート打ちっぱなしの空間に、壁一面にスチールで枠をつけた鏡が配置されている。シンプルでストイックな空間だ。入口に緑があり、受付となるデスクの横にある棚に店販商品が並んでいるほか、余計なものはまったくない。
「服飾やウエブ関係のデザイナー、ミュージシャンや音楽関係の仕事をしている方もお客様として来てくださっています。サロンの中で流している音楽もCMの楽曲をつくっている方がうちのお店をイメージしてプロデュースしてくれました」と加倉井さんがお客様の仕事について語ってくれた。これこそ、中目黒特有の客層だ。ちなみに、メインの客層は30代が中心だと言う。
「ストイックな内装なので、男性客は多いですね。わざわざ内装を調べて、それが気入って来店してくれるお客様もいるほどです」と吉居さんが語るのも、納得がいく。確かに男性に好まれそうな内装である。実際に3~4割の男性客が来店されると言う。

 

オーガニック商品に 敏感な世代がメイン客層だからこそ、 オリオセタを導入

オリオセタも並ぶ店販品の棚

オリオセタを導入したのは、3年前にオープンした当初から。ヘッドスパにも力を入れていて、お客様が5種類のシャンプーの中から選べるようになっている。頭皮ケアに特化したものやダメージ補修が高いものなど、その種類はさまざま。もちろん、オリオセタのシャンプーとマスクもラインナップされている。
「うちは30代がメインの客層なので、オーガニックのように、自分に対してやさしいものをチョイスしたい世代。なので、オリオセタは、ヘアケアではあまりない香りで、とてもこだわっているし、お客様の評判がとても良いです」と吉居さん。
「オーガニックとケミカルのちょうどいいところを融合しているのがいいですよね。今の髪のダメージ具合では、オーガニックだと対応しづらいこともあるので。オイルがすごい人気です。一回使った人は、必ずリピートで購入してくださる」と加倉井さん。『オイルトリートメント』が一番人気で、次は、さらに軽い『ファインヘア』だという。髪質によって使い分けて提案している。
「クセ毛で髪が広がってしまう方は、オリオセタのシャンプーを使い続けると、オイルが入っているので、髪が落ち着いてきますね。サロンでは、YUMEでシャンプーするので、香りがすごい立つんですよね。YUMEに寝ていると香りに包まれて、とても癒されますよ」  と吉居さんが語る。そして、オリオセタの香りは、男性が好きな人も多いと言う。確かに甘いフローラル系の香りではないので、男性も抵抗を感じないのだろう。

シンプルなつくりのシャンプー台

「サロンでシャンプーを選んでいただくと、お客様のシャンプーに対する意識が高くなるので、店販はすごく売れますよ。特に年末はキャンペーン価格で提供しているので、二人に一人の割合で買っていただけます」 と加倉井さんが語る。一度買ったら、継続的に買ってくれるお客様が多いと言う。そして、彼らは、店販商品が売れるのは、お客様との「信頼関係ができている」からとも語っていた。だからこそ、自分たちでより良い商品を探し、お客様に提案している。彼らの話を聞いて、ブランディングというのは、サロン空間やヘアデザインだけではないのだと改めて感じた。